おしえて!キユーピー 野菜のこと。 vol.04

知って得する野菜の豆知識

野菜の苦味とマヨネーズ

ピーマンやゴーヤーなど、独特の苦みをもつ野菜があります。野菜の苦味が苦手なお子さんもいるようですね。
苦味の原因は、苦味成分が、舌や口の中の苦味受容体に吸着することでおこります。マヨネーズを使った調理はこの苦味を抑えるのに役立ちます。
野菜を炒める時、油の代わりにマヨネーズを使うと、苦味が抑えられ食べやすくなります。

ピーマンを植物油またはマヨネーズで炒めたものを試食して
苦味を評価(選抜評価者21名による試験)

  • 出典:日本調理科学会 平成27年度大会

少しの工夫で食品ロスを減らそう

「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品をいいます。
日本の食品廃棄物等は年間約2,372万トン。その中で本来食べられるのに捨てられる食品「食品ロス」の量は年間約522万トン。
これは日本人1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量になります。
食品ロスを減らすことは、エネルギーや資源の無駄遣いを減らし、地球環境を守ることにつながります。毎日の食生活の中で意識してみましょう。

  • 出典:農林水産省及び環境省「令和2年度推計」

食べ切れる量を購入しよう

野菜を丸ごと買ってきて、使いきれずに腐らせてしまったという経験はありませんか?
できるだけ使い切れる量を購入することや保存の工夫をすることで食品ロスを減らすことができます。
野菜は冷凍保存してストックしたり、パッケージサラダを上手に活用したりするなどの工夫をしてみましょう。
洗わずに食べられるパッケージサラダは、必要な分だけ購入することができるため、無駄なく利用することができますし、手軽に野菜がとれます。
また、多種類の野菜が入っているミックスサラダは、さまざまな野菜のおいしさ、食感、栄養素を手軽に楽しむことができます。

野菜は未利用部にこそ価値あり

さまざまな調理方法で、いろいろな楽しみ方のできる野菜、キャベツ。
スーパーなどで丸ごと買う事も多いと思いますが、最後に残ってしまう「キャベツの芯」はどうしていますか?

捨ててしまいがちな芯は、葉にはない特長を持っています。
キャベツの芯は葉に比べて、甘味を感じるアミノ酸「アラニン」や、甘味強度の高い糖質「スクロース」が多く含まれています。加熱するとさらに甘みが感じられるようになります。
さらに芯は葉の1.5倍の食物繊維が含まれています。
歯ごたえとシャキシャキの食感を生かして、調理するのもおすすめです。使い切れずに捨ててしまいがちな芯も、実は工夫次第でしっかり食べることができるのです。

発酵させた野菜は牛が大好き!?

キユーピーグループでは、カット野菜の製造工程で発生するキャベツの芯や外葉を捨てずに「発酵」という技術を使って、牛の餌に加工しています。
牛は繊細な動物で嫌いな餌は食べずに痩せてしまう性質を持っています。牛にとって馴染みのない発酵野菜をしっかり食べてくれるか、東京農工大学と共同研究を進めた結果、牛がよく食べる餌であることが確認できました。よく食べることで、乳量も増加するという酪農家にとっても嬉しい結果が得られています。
(特許 第7217653号)

今まで捨てていた部分も発酵させることで、野菜を余すところなく、使い切ることができるのです。

  • 出典:日本畜産学会 第124回大会

野菜くずから野菜が栽培できる?

野菜は収穫後も生きています。特に根菜類や豆には養分が蓄えられているので、葉を切ったものでも水につけておくと、まだまだ成長します。普段は捨ててしまっている部分を使って、キッチンの窓辺などに置いておくだけで簡単に育てられます。

根も葉も食べられる野菜(だいこん、にんじん、かぶなど)は茎を1㎝、根を3㎝くらい残して切り、根の部分を水に漬けておくと茎がどんどんのび葉が出てきますので少しずつ収穫できます。また豆苗は、豆の栄養分がまだ残っているので切り取っても、また伸びてきて数回収穫が楽しめます。だいこんやにんじんなどの葉は、根の部分よりも、カロテン、ビタミンC、カルシウムなどが多く含まれているので、ぜひ試してみてください。

野菜を見て楽しもう

野菜の中には、美しい花を咲かせて鑑賞用としても素敵なものが多数あります。中でも特にえんどうやじゃがいも、なす、ゴーヤーなどはきれいな花が楽しめます。また、ゴーヤーはきれいな花を咲かせるだけでなく、ゴーヤーカーテンとして利用すれば夏場の暑さを和らげてくれます。3〜5℃程度の気温が下がり、夏の節電にも役立ちますのでぜひ育ててみてください。

花のきれいな野菜

  • 春野菜
    キャベツ、スナップエンドウ、さやえんどう
  • 夏野菜
    きゅうり、かぼちゃ、なす、ゴーヤー
  • 秋野菜
    じゃがいも
  • 冬野菜
    ブロッコリー、菜の花、小松菜
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