キユーピー独自の健康素材 乳酸発酵卵白

監修:東京慈恵医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 主任教授
宇都宮一典

乳酸発酵卵白とは?

乳酸発酵卵白とは、卵白を乳酸菌で発酵させた、キユーピー独自の健康素材です。
卵白はたんぱく質が豊富である一方、脂質やコレステロール、糖質をほとんど含まない低カロリー、高たんぱく質の筋肉強化に最適な素材です。それ以外にも、最近の研究により優れた栄養価値のあることが見出されています。しかし、卵白には独特の粘りや臭いがあるため、そのままでは飲みにくいという欠点がありました。そこで、長年にわたり卵の加工の研究を重ねてきたキユーピーでは、独自製法で卵白を発酵させ、爽やかな風味と味で手軽に卵白を取ることができる素材を開発しました。

乳酸発酵卵白の研究成果

内臓脂肪が減る

乳酸発酵卵白を12週間摂取すると、内臓脂肪面積が減少することが確認されました。

被験者 へそ周囲内臓脂肪面積100㎝2以上の40歳以上の男女37名。
乳酸発酵卵白群:19名
対照群(ミルクホエイ):18名
方法 たんぱく質が1日あたり8gになるように調製した乳酸発酵卵白飲料またはミルクホエイ含有飲料を12週間毎日摂取。12週間目のへそ周囲内臓脂肪面積を測定。
(Matsuoka et al. Lipids in Health and Disease (2017) )

血中コレステロールが減る

乳酸発酵卵白(たんぱく質として8g)を8週間摂取すると、血中LDLコレステロールと総コレステロールが減少することが確認されました。

被験者 血中LDLコレステロール濃度が148±1.5mg/dL、総コレステロール濃度が229±1.6mg/dLの成人男性88名。
方法 被験者を3群に分け、乳酸発酵卵白(卵白たんぱく質として4g、6g、8g)をそれぞれ8週間毎日摂取。摂取前、4週間後、8週間後に採血を行い、血中のLDLコレステロール及び総コレステロール濃度を測定。
(Matsuoka et al. Lipids in Health and Disease (2017)を改変 )

筋肉量が増える

運動をしながら、乳酸発酵卵白を8週間摂取すると、55歳以上の女性で、筋肉量が増加することが確認されました。

被験者 運動習慣のない50歳以上の閉経後女性15名(55歳以上9名、平均年齢58.4歳)
方法 たんぱく質が1日あたり8gになるように調製した乳酸発酵卵白飲料または対照飲料(水)を8週間毎日摂取。両群とも期間中週2回30分程度の筋力トレーニングを実施。8週間後の体組成(InBody730)を測定。
(第70回日本体力医学会大会で発表)

卵白の特長

1.脂肪・コレステロール・糖質をほとんど含まない

2.アミノ酸スコアは100

卵白たんぱく質には、体内では合成することのできない必須アミノ酸すべてが、バランスよく含まれています。

3.体内利用率はNo.1

体内利用率(正味たんぱく質利用率)は、消化・吸収されて利用される割合を表したものです。良質のたんぱく質として知られている乳清(ホエイ)や大豆と比べても、卵白たんぱく質はNo.1です。

 
  たんぱく質
正味たんぱく質 利用率 (%)
卵白※1 乳清(ホエイ)※1 大豆※2
97.5 90.5 61.4

※1Matsuoka et al. The Scientific World Journal (2017)

※2山内文男ら編:シリーズ<食品の科学>大豆の科学、朝倉書店(1992)

4.含硫アミノ酸が豊富

髪・爪・肌に多く含まれるアミノ酸です。卵白たんぱく質には、含硫アミノ酸がとても豊富に含まれています。

※日本食品標準成分表2015年版(七訂)による

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